バラ色の未来  解答編

FLOWER

ももゆりまあがれっとすいせんしそこすもすさぼてんばら


「数数えりゃわかるって?」
不機嫌な顔で尋ねる笙悟にあたしはこっくりうなずいてみる。
出張帰りで疲れてるのはわかるけど,そんなにぶっちょうづらする事ないじゃん<( ̄、 ̄)> チェッ!
つまんない。

なんて思ってる間に,笙悟は不機嫌なまま問題文の数を読んでる。
「26文字ってことはアルファベットと同じか?」
やっぱり頭いいね。
あっという間にバレてる。
「“FLOWER”がキーワードだな。アルファベット順に並べるか,数読むかどっちかだろ」
はい,その通り。
でも悔しいから教えてやらない。
「Aから順番に数字を振ったとして“FLOWER”は6,12,15,23,5,18。花の名前の部分の6番目,11番目って順番に拾い出すんじゃないのか。あかりの作る問題は底が浅いんだよ。もっとひねれよ」
「もう,いいよ」
なんだかすごくムカついてきて,あたしは笙悟の手から問題を取りあげた。
「待てよ,まだ答えを解いてない」
「解かなくていい」
そのまま丸めて捨てようとしたけど,簡単に抑えこまれて取りあげられた。
悔しい。身長に20センチ以上差があるからしょうがないんだけど,ほんとに悔しい。
悔しくて涙が出そうになる。
「6番目があ,11番目がい。あかり,これ・・・」
あたしが何を言うよりも早く抱きしめられた。

“あいしてます”
口に出してなんか恥ずかしくて言えない。

こんなあたしも,来月ほんとに結婚する。

 

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