流血例会    叫ぶエガミスト

久々の例会なのである。
どれくらい久々なのかというと…思い出せないくらいなのである。
今回の例会は高松。なんとあの、お宝の宝庫(書庫)が見れるのである。
行かねばならない…。それにネコ好きにはたまらない屋敷になっているとも聞いている…。

早速、手土産持参(漢字で書くといかつい…。)で駆け付ける。今回の私の仕込んだネタ(手土産)は、なんと!30分で賞味期限の切れるシュークリーム。
美味しいと噂されつつも、あまりにも短い賞味期限と、土日限定販売という高いハードルに翻弄され、今までに一度も口にしたことのない逸品である。
「次の焼き上がりは12時30分になります。」
という店員さんの声に、
「待ちます。」
とにっこり笑って答える私…。
例会開始は、12時30分だったが、美味しいものを食べるためなら、これくらいの遅刻は許してくれるに違いない。そうに決まっている!!
(はたして…まったく、その通りであったのだが…。)

焼き上がったシュークリームを、バイクでぶっ飛ばして運ぶこと20分。
悪代官さんちに到着。
「賞味期限は、あと10分じゃ〜〜〜!!食え〜〜〜!!」
差し出したシュークリームを、素直に食べるエセ亭主関白さん、悪代官さん、上州屋さん、今里さん。(しかし、四国分科会の人たちは、甘いもの良く食べるよねぇ?)

ここで可愛いぷりんちゃんにも御挨拶。
「わ〜〜。可愛…。」
がぶり…。
出した手を、がぶりとやられて驚いている私に、まだ、ファイティングポーズをくずさないプリンちゃん。
「危ないですよ」
と声を描けてくれた今里さん。なぜかその手には、バンドエイドが…。

しかし…私達はまだ、プリンちゃんの真の恐ろしさに気付いてはいなかった。

そこへ、歌遊さん登場!!
確か今回のテーマは『ネコを見て和みたい』だったらしいが…。
やっぱり、最初が肝心と言わんばかりに、歌遊さんにもファイティングポーズで挨拶したプリンちゃんなのでありました。

お昼は、悪代官さんが天婦羅を作ってくれたのでありました。
(なんと、お座敷で揚げたてを食べるという贅沢さ!!)
今里さんが持ってきてくれたたらの芽を食べて、春を感じつつ…
例会は、スタートしたのでありました。

…が、見事にミステリーの話をしていないような…。
さすが、ネコ好き同好会(!)ネコの話に盛り上がる。

今里さんの、なぜか私が登場する小説を読ませていただく。
その中の私は、
『ブルーベリータルト』や『ぜんざい』にこだわり、(いえね、確かに食べに行きましたさ…)『江神さんを語り尽くし』(しかも『双頭の悪魔』を朗読したり!)そして『いつも酔っぱらっていた』(どうして酒飲みだとばれたんだろう??)
あああ…。今里さん…喜んで良いのでしょうかね?これは??

次々と、デザートが目の前を行き交い、そして消化されていくさまを目の当たりにした私は思う。
やっぱり私たちは、食べ歩き同好会だったのかもしれないと…。

そして、私の横では上州屋さんが、ぷりんちゃんに噛み付かれていました。
「すいませ〜ん。バンドエイドある〜〜?!」

こうして、私たちの例会は幕を閉じたのでありました。

 

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