歌遊による2002年総括り

 四国分科会松山組2002年の忘年会は、みんな(今里さん、MAZDAさん、葉さん、私)の都合を合わせた結果、12月31日という、これを逃がしたら新年会になるじゃないか、という日に行われた。
 さすがに大晦日で、夕暮れの商店街は、はやばやとシャッターを閉めている店が、ほとんど。ついでに買い物をして、と目論んでいたのに、すっかり当てが外れてしまった。しかたがないので、1時間近くも早く待ち合わせ場所の本屋へ行ったら、すでに、今里さんと葉さんが来ていた。さすがと言うか、なんと言うか。MAZDAさんも30分近く早めに姿を現して、待ち合わせ時間ちょうどに行っていたら、遅刻したのも同じになるところだった。危ないアブナイ。
 閑散とした繁華街を移動して向かった忘年会の場所は、こんな日でも翌朝の5時までやっているという料理屋さん。お店の入口脇に、氷を敷いて林檎を盛ったケースが置いてあったのが、謎である。ヤバイ話題が平気で飛び出す我々にピッタリの、2階一番奥の仕切られた一角に通されて、さっそく忘年会スタート。
 “今年一番のミステリ”をテーマに話をする予定だったが、そんなもの、この面子で守られるわけがない。いちおう、それぞれが今年のベストをひとつずつ挙げるが、右から左で、誰も覚えちゃいない。次々運ばれてくる美味しい料理をせっせと片付けながら、その合間に葉さんとMAZDAさんはビールをカパカパあけながら、話題は何処までも逸れる逸れる。葉さんがカワイイ顔して、「よく考えると、A氏には傑作がない」と言ってのけるかと思えば、MAZDAさんは、挙がってくるミステリ作家をバッサバッサと一刀両断で、通ったあとには屍が山を成す勢い。病み上がりで調子がイマイチの今里さんも、時折ぽそっと辛らつなことを口にする。もっとも、一番質が悪いのは、それを素面のまんま面白がって聞いていた私かも。
 しかし、今回なによりも場の話題をさらったのは、MAZDAさんがネットで買ったという『野球殺人事件』金七千円也だろう。それだけのお金をかけるからには、さぞや面白いのかと思いきや、MAZDAさん曰く「ぜんぜん」。おいおいー。彼は立派なコレクターであることが、満場一致で承認された瞬間である。
 11時を過ぎて、忘年会はお開きにし、せっかくだから初詣でに行こうという話になった。手近なところで、毎年、市内で一番(今年は2番だった。初詣では初めての私が行ったのに、なぜ?)の人出を誇る護国神社へ移動してみると、すでに結構な賑わいを見せている。年が明けるのを待って動かない人の列に並んでいる間に、四国分科会の“キングオブ毒はき”と“毒はき女王”(今里さん命名)であるMAZDAさんと葉さんの二人が、そろって年男年女であることが判明。今後ますます毒舌が冴えることが期待される。
 やがて、新しい年となり、なかなか進まない参拝の列にじりじりしながらも、なんとか賽銭箱前に辿りつき、お参りをすませる。おみくじも引いて、ここで大凶でも出れば、四国分科会的にはオイシかったのだが、みんな2003年も、そこそこ良い運勢であるようだ。まずは目出度い。
 こうして、四国分科会松山組の2002年度忘年会&2003年度初詣では、無事に終了した。あ、しまった。今年こそは、文句なく誰もが認める傑作ミステリに出会えますように、とお願いしとくの忘れた。不覚!

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