え〜？　お酒についてですかぁ？　私、そんなにイケルくちじゃないから。
　それでも良いって？　でもなぁ。他のメンバーの話を聞いた方が、ずっと良いと思いますよぉ。みなさん、お強いですもん。四国分科会で呑み会すると、ビールに始まって、日本酒にいって、どんどん追加して、全部カラにして、平気な顔で「お疲れサマでした〜」って終わるんだから。
　私はね、アルコールの味が、どうも味覚に合いにくいみたい。日本酒とかワインとか、はっきりきっぱり、お酒です〜っていうのは、よっぽど相性が良くないと、三口目あたりで受け付けなくなっちゃうの。チューハイや軽いカクテルなら、とりあえず呑んでいられるようになったんだけど。
　あ、呑み会がキライってことはないの。そこんとこ、勘違いしないでね。あの雰囲気っていうのは、わりかし好きな方かな〜って思う。モチロン、呑めって無理強いするような、無粋なヤツが一緒じゃないっていう条件は付くわよ。職場なんかで呑みに行くと、結構ウルサイんだ、これが。どーしてオヤジって、人にも呑ませなきゃ、気がすまないんだろ。余計なお世話よね、まったく。四国分科会の人達となら、そんなこと、ぜんっぜん、なし。人に呑ませるくらいなら、自分が呑むって感じ？　とにかく、気の合った仲間と呑みに行くのは、楽しい。当然よね。
　ネェネェ、ホントに、こんな話で良いのぉ？


　夏が始まりました。今回のテーマは、ズバリ、これ！
「夏はやっぱりビールが美味い！　お酒にまつわるミステリ」
　一杯やりながら読むのに最適なミステリから、お酒を取り上げたミステリなど、お酒が絡めば、なんでもＯＫ。
　ただし、誰もが真っ先に思い浮かべるであろう、西澤保彦『麦酒の家の冒険』は、今回、禁じ手にしてあります。集中してしまいそうで、それでは面白くありませんものね。
　それでは、皆さまも、一杯機嫌で、どうぞ。

ｗｏｒｄｓ　by　歌遊

エセ亭主関白

お酒の出てくるミステリ